2015年05月18日
腸内には天文学的な数の細菌が棲(す)んでいます。培養できる細菌に限っても100種類を超え、その数は100兆個以上。この無限に近い細菌はビフィズス菌などの善玉菌、ウェルシュ菌などの悪玉菌、食べ物や
体調によってどちらにも傾く日和見菌の3つに分けられます。3種のバランスが大切で「善玉菌を多く、悪玉菌少々、日和見菌適宜」という割合が理想的です。
腸は栄養を消化吸収する重要な器官です。身体に必要な栄養成分は腸壁から毛細血管を通って細胞に吸収され、身体が健康に維持されます。しかし腸内で悪玉菌が増えると免疫力は低下し、新陳代謝が妨げられて
便秘や肌荒れにつながるなど、全身に悪影響を及ぼします。
生まれる前の胎児は無菌状態です。新生児の腸内も善玉菌がほとんどで、95〜99%がビフィズス菌。離乳食を摂る頃から悪玉菌が増え始め、その後は意識的にビフィズス菌を摂らなければ、悪玉菌が増え続けます。
腸内環境は加齢とともに悪玉菌優勢になりがちですが、個人差が大きく、70歳になっても善玉菌優勢の人がいる一方、若くても悪玉菌だらけの人もいます。
ビフィズス菌を増やすためにはビフィズス菌を含んだ食品を摂ることが有効です。しかし腸内に菌が留まり働く期間は長くても1週間程度。腸内で増殖もしないので、毎日継続して摂り続けることが大切です。
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