2018年11月07日
2000年の歴史を持つ「ギムネマ・シルベスタ」
ギムネマは、インドや東南アジアなど亜熱帯地域に自生するガガイモ科のつる状多年草で、学名は「ギムネマ・シルベスタ」です。
原産国のインドには約2000年の歴史を持つ「アーユルヴェーダ」と呼ばれる、天然物を利用して病気の治療を行う伝承医学があります。
その中でギムネマは糖尿病、利尿、健胃、強壮によいハーブとして、現在も使われ続けています。
この薬をかむと砂糖の甘みがわからなくなることから、ギムネマはヒンズー語で「グルマール(砂糖を壊すもの)」という意味で呼ばれています。
ギムネマに含まれる「ギムネマ酸」には、グルクロン酸というブドウ糖によく似た構造の物質が含まれ、舌の味蕾(みらい)にある味を感じる部分に結合して、その感覚を麻痺させるという仕組みがあります。
糖の吸収を抑える「ギムネマ」
ギムネマには、血糖値の上昇を抑える働きがあります。血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量を表す数値。糖の代謝にはインスリンというホルモンを分泌しますが、糖の量が多くインスリンも大量に分泌されると、インスリンの働きが悪くなります。その結果、糖を処理しきれなくなり、食後に血糖値が急激に上昇することがあります。
ギムネマに含まれる有用成分「ギムネマ酸」は、小腸内にある糖を吸収する穴(レセプター)を塞ぐことで、その吸収をブロックし、食後の急激な血糖値の上昇を抑えてくれます。また、上昇した血糖値を下げるために膵臓から分泌されるインスリンも少しで済むため、膵臓の負担も軽減。さらに、脂質の吸収を抑える働きがあることもわかっています。
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●ギムネマ粒
参考文献:
鈴木吉彦 監修 『血糖値をしっかり下げるコツがわかる本』
岩本安彦 監修 『専門医が治す!糖尿病』
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