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トップページ >健康コラム >体の動きや形をサポートする靭帯
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体の動きや形をサポートする靭帯

2017年02月15日

カラダを動かすためには骨と筋肉が必要です。骨が支えて筋肉が伸縮することで始めてカラダは動きますが、その間を「仲介」する靱帯や腱が存在し、重要な役割を担っています。骨と筋肉をつなぐのが腱、骨と骨をつないで関節を安定させるのが靱帯ですが、ここでは様々な靱帯の働きについて紹介します。

体の動きや形をサポートする靭帯


膝関節は“サポートシステム”が充実している

膝関節は、大腿骨と頸骨をつなぐ大腿頸骨関節と、膝蓋骨と大腿骨をつなぐ膝蓋大腿関節の2つで構成される複合関節です。
膝関節は関節面の連結が浅いため、これを補うしくみが備わっています。半月板(大腿脛骨関節の間に存在する軟骨性の円板)は、関節面の適合性を高めるとともに、関節にかかる荷重と衝撃の軽減に働いています。靭帯もまた、関節の強度を高めています。膝関節を内側と外側から補強している内側・外側側副靭帯は左右方向の脱臼を防止。膝関節の中央部で交差する前十字・後十字靭帯は前後方向の脱臼を防ぎます。他にも膝蓋骨と頸骨を結ぶ膝蓋靭帯などもあり重要なサポートをしています。


膝関節の構造と靭帯


バストラインをキレイに保つクーパー靭帯の働き

バストのハリは「クーパー靭帯」とよばれる靭帯によって保たれています。クーパー靭帯は乳腺を皮膚や筋肉につなぎとめ、バストの下垂を防ぐ役割を果たしています。
しかし、加齢やダイエットによってクーパー靭帯が伸びてしまいます。それによってバストのハリが保たれなくなり、バストの垂れに繋がってしまうのです。実際、年齢とともに3〜5pバストが下垂するという研究結果がでています。また、ダイエットをしている人100人に行ったインターネット調査では、ダイエットでバストが痩せてしまった人が約7割。そのうち約3割以上の人がバストの垂れに悩みがあることもわかりました。
このように、バストラインをキレイに保つには、クーパー靭帯の働きがいかに重要かということがわかります。


クーパー靭帯 クーパー靭帯は、乳腺を皮膚・筋肉につなぎとめ、バストの下垂を防ぐ吊りケーブルの役割を果たしています。加齢やダイエット(運動)によって伸びてしまう!バスト下垂へ一直線


健康な靭帯をサポートする「エラスチン」のチカラ

エラスチンとは、主にコラーゲン同士を結びつける働きを持つ繊維状のたんぱく質です。弾力性・伸縮性が必要な全身の臓器・組織に多く分布しており、特に血管・靭帯・軟骨・皮膚などに多くみられます。靭帯の中には繊維芽細胞が存在し、コラーゲンやエラスチンを生成することで靭帯を維持・強化し、関節の安定やバストの形をサポートしています。しかし、加齢などにより繊維芽細胞の働きが弱くなると、コラーゲンやエラスチンの生成が不足し、靭帯が弱くなります。実際、加齢に伴い膝靭帯の最大荷重※は減少していきます(下図)。体重変化はむしろ増加傾向にあるため、関節にかかる負荷が増大し、関節の変形や損傷が促進されてしまいます。健康な靭帯を維持するためにも、エラスチンは積極的に摂りたい成分です。
※最大荷重=膝靭帯が破断する時の限界の重さ


コラーゲンを結びつけるエラスチン

加齢に伴う靭帯の破断変化


ストレッチングで柔軟性を高めよう!

関節が過度に動かされることによって靭帯の一部や全部が切れたりすることを、「靭帯損傷」 といいます。靭帯損傷だけでなく、その他膝などの障害を予防するためにはストレッチングが欠かせません。ストレッチングで柔軟性を高め、イキイキとした毎日を過ごしましょう。


両足を開いて座り、両膝を曲げて足裏を合わせるようにする。上体を前に倒し込み、太ももの内側が伸びるのを感じたら、30〜60秒キープ

壁に両肘を伸ばして手をつく。片足を後ろに引く。引いた足は膝を曲げず、かかとは浮かせない。 両手で壁をしっかり押す。お尻からアキレス腱まで伸びるのを感じたら、足を引き30〜60秒キープ
※痛くなったらすぐに中止してくだい。痛みが治まらない場合は、医療機関を受診してください。


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参考文献:
村岡功 監修『運動・からだ図解 筋肉・関節・骨の動きとしくみ』
坂井建雄 著『系統看護学講座 専門基礎分野 人体の構造と機能[1]解剖生理学』

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