2016年02月19日
視界がゆがむ加齢黄斑変性
加齢黄斑変性とは、黄斑部が障害されて、見ようとする部分が見えにくくなる病気です。黄斑部は、網膜の中央にある、視力を支える重要な部分。体の中でも最も代謝が活発で、同時に活性酸素も多く発生してしまうため、抗酸化物質のビタミンCやミネラルの亜鉛が非常に多く存在するところです。また、黄斑部の中心にある中心窩というくぼみは、物の形や色などを識別する視細胞が集中しており、感度が極めて高くなっています。
加齢黄斑変性の原因は、活性酸素や血行不良が関係していると考えられています。また、テレビやパソコンなどが発する青い光は紫外線同様に、長時間あたると黄斑変性を発症する危険があります。
加齢黄斑変性が起こると、網膜の中央にある黄斑部が障害されるため、見ようとする部分(視野)がゆがんで見えたり、薄暗く見えるようになります。それに伴って視力の低下も起こってきます。痛みがなく、片方の目が障害されていても両目で見ると、もう片方の目が補って異常を感じにくくしているので、病気がかなり進行するまで自覚しにくい病気です。
加齢黄斑変性は加齢と関わりが深く、日本では近年患者が急速に増えています。
50歳頃からみられ、特に70歳以上に多くみられます。日本では男性に多く、また、喫煙者は加齢黄斑変性を起こすリスクが高いといわれています。
視界がかすむ白内障
白内障は、透明な水晶体が濁ることで、目に入る光が散乱して、ものがかすんで見える病気。50歳代後半から増え始め、80歳代ではほとんどの人にみられます。
水晶体は水とたんぱく質で構成されていますが、たんぱく質が変性したり、水分量のバランスが崩れると濁ってきます。濁りを引き起こす原因は活性酸素と考えられています。紫外線が網膜に届くのを防ぐため、手前にある水晶体には紫外線を吸収する働きがあり、その時に活性酸素が発生。抗酸化成分のビタミンCが活性酸素を除去しようとしますが、除去しきれないと水晶体に濁りが生じます。
視界が欠ける緑内障
緑内障は、眼圧が上がることなどが原因で、ものを見るための神経「視神経」が圧迫されて視野が欠けたり、視力低下が進む病気です。
眼圧とは、目の内側の圧力=目の硬さのこと。眼圧は房水という液体によって一定に保たれていますが、房水の循環が悪くなって目詰まりを起こして目の中にたまると眼圧が高くなります。
しかし、日本人には正常眼圧でも発症するケースがあります。原因ははっきり解明されていませんが、危険因子として家族歴(遺伝)、強度近視、血行障害などがあげられています。放置していると失明につながることがあります。
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参考文献:
山口康三 著『ほんとうは治る防げる目の病気 食事と漢方 症例別改善プログラム』
NHKテレビテキスト『きょうの健康』 |