2015年12月09日
北欧のスウェーデン・フィンランドはどんな国?
北極圏に近い北欧のスウェーデンやフィンランドは、夏至前後には日が沈まない日があり、逆に冬至前後には、太陽が全く顔を出さない日があります。こうした、太陽が沈まない日を『白夜』、太陽が出ない日を『極夜』と呼びます。
国土の68%が森林、19万個の湖があるフィンランドでは、美しい自然が広がり、オーロラの観測ができます。この北欧が誇る果物がブルーべリーです。
過酷な環境が作り出す豊富なアントシアニン
ブルーベリーは品種によって成分の含有量や組成に違いがあります。アントシアニン量が非常に多い品種として知られるのが、ビルベリーです。スウェーデンやフィンランドが原産と言われ、北部ヨーロッパにかけて分布している野生種で、日本では栽培することができません。
北欧の夏は、一日中太陽の光が降り注ぐ過酷な環境下におかれます。白夜の間、常に紫外線が差し込む厳しい環境のもとで育ったビルベリーは、紫外線から身を守るため、アントシアニンをたっぷり蓄えて酸化を防ぎます。他品種はアントシアニンが皮にしか含まれていないのに対し、ビルベリーは実にも豊富に含まれています。
物が見える仕組み
目から入った光は水晶体と硝子体を通って網膜に映像を結びます。その像は電気信号に変えられて脳の視覚野に伝えられます。そこで左右の目がとらえた微妙に異なる像を合成して、1つの像として認知します。視覚は目と脳の連携によって成り立っているのです。
この連携に不可欠なのが、網膜に存在するロドプシンという色素体。ロドプシンは光の刺激を受けると分解され、その信号が脳に伝達されて物が見える仕組みになっています。分解されたロドプシンは元に再合成されることで、新たな光の刺激を受けることができます。この再合成に必要なのがアントシアニンです。
ロドプシンを手助けするのがアントシアニン
ロドプシンの分解と再合成は、1秒にも満たない速さで繰り返されています。ところが、パソコンやテレビの画面を長時間見続けると、ロドプシンの再合成機能が追いつかなくなります。その結果現れるのが、目のかすみやチカチカするといった疲れ目の症状です。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成を活性化することで、疲れ目を予防したり、改善すると言われています。また、毛様体筋の血行を良くする働きもあることから、眼精疲労の回復にも役立つと言われています。
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