2015年05月18日
クエン酸は有機酸の一種で、エネルギー補給に欠かせない物質です。梅やレモンなどの柑橘類、パイナップル、キウイなどの果実に多く含まれています。
摂取した食品のエネルギーを活動のためのエネルギーに変えるためには、食品を消化し、複雑な化学反応を経る必要があります。
クエン酸はその反応の最終段階で、ブドウ糖を無駄なくエネルギーに転換するために必要です。エネルギー補給に欠かせない成分で、疲労物質と考えられている乳酸を分解する働きもあります。乳酸は主に筋肉の組織などに蓄積され、肩の部分に溜まると肩こりに、腰に溜まると腰痛の原因になると考えられています。
疲労感をなくすには筋肉組織に溜まった乳酸を速やかに分解させなければなりません。クエン酸が体内に入ると、乳酸が分解されるサイクルが活発になるため、体内に蓄積されなくて済みます。つまり、クエン酸は疲労回復やスタミナ維持に欠かすことのできない成分だと言えます。
また、クエン酸には血流を良くし、自律神経の乱れやストレスを緩和させる働きもあります。これら多くの働きから、疲労回復や肩こりの解消にとどまらず、さまざまな生活習慣病の改善や予防への効果が報告さ
れています。さらにカルシウムやマグネシウムなどのミネラルと結びついて、吸収しやすくする働きもあり、骨や歯を丈夫にする働きも期待されています。
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