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トップページ >健康コラム >エネルギー作りには欠かせない コエンザイムQ10
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エネルギー作りには欠かせない コエンザイムQ10

2015年04月17日

エネルギー作りには欠かせない コエンザイムQ10

エネルギーはどうやって生まれる?

● ミトコンドリアとは

人の体は約60兆個もの細胞によって構成されています。ミトコンドリアは全ての細胞内に存在 する小器官で、幅0.3〜0.8μm、長さ0.4〜3μm。生命活動に必要なエネルギーのほとんどを生産する、細胞内の工場です。
ミトコンドリア内では酵素を燃料に、栄養素を燃焼させてエネルギーの素となるATPを生産します。その生産に欠かせないのがコエンザイムQ10です。


ミトコンドリア 細胞図 独自の遺伝子を持つ細胞に寄生する生物のような存在

● エネルギー生産のメカニズム

ミトコンドリアでエネルギーを取り出すために作られるのがATP(アデノシン3リン酸)という 物質です。ATPは必要に応じてリン酸とADP(アデノシン2リン酸)という物質に分解し、その 時に放出されるエネルギーが運動や合成など全細胞の活動の源となっています。
ATPは生命活動のエネルギー源で、別名『生体のエネルギー通貨』。主な材料は酸素と、食事から摂取される炭水化物、脂質、たんぱく質です。炭水化物は体内に入るとすぐにブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は解糖系でピルビン酸に変換され、この過程で若干のATPが作られます。ピルビン酸は次にクエン酸回路に入り、ここでも少量のATPが生成されて電子が発生します。電子は次に電子伝達系に送られ、このプロセスで最も多くのATPが生成されます。そして、この電子伝達系で重要な働きをするのがコエンザイムQ10です。コエンザイムQ10は、体内のATP生産の9割を占める反応経路の中で、決定的な役割を果たしています。電子伝達系はコエンザイムQ10がないと機能しません。そしてコエンザイムQ10の機能は他の物資には代替えできません。いかにコエンザイムQ10が重要であるかがわかります。


エネルギー産生メカニズム

コエンザイムQ10の役割


● コエンザイムQ10とは

ビタミンのように体内に微量存在する有機化合物で、体を構成する約60兆個の細胞のほとんどに存在しています。主な働きは二つあり、一つはエネルギー生産を促す働きで、食事から摂った糖質や脂質を細胞内のミトコンドリアで燃焼させてエネルギーに変えるのを助けます。もう一つは、細胞膜などに含まれる脂質が活性酸素によって酸化するのを防ぐ抗酸化作用です。

● 各臓器に存在している

コエンザイムQ10は体内の全ての細胞で合成されています。健康な成人は普通、体内に約700mgのコエンザイムQ10を持っています。臓器ごとの分布量は異なりますが(イラスト参照)、活発に動き、たくさんのエネルギーを消費する臓器ほど多く含まれています。
また、血液中のコエンザイムQ10の濃度が十分に保たれることも大切です。減少してしまうと体調不良や様々な病気の原因となります。

各臓器に存在しているコエンザイムQ10

● 減少するコエンザイムQ10

年齢とともに生産能力が低下します。一般的に20代をピークに、その後徐々に低下。40代以降は急激に減少します。減少率は臓器によって異なりますが、最もエネルギー消費の多い心臓で著しく、40代で30%、80代で約半分に減少してしまいます。
また、ストレスを受けたり、病気を患った場合も減少します。コエンザイムQ10の減少は、エネルギー生産の効率を低下させ、臓器の活力を奪うだけでなく、活性酸素による細胞の酸化を防げなくなるので体全体の老化が進み、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。

加齢によって減少するコエンザイムQ10の量


● 普段の食事に含まれる量はごくわずか

コエンザイムQ10を多く含む食材は魚類、肉類や野菜、豆腐、味噌など様々ですが、含有量はごくわずかです。一般的に健康づくりや老化予防に必要とされるコエンザイムQ10の量は1日60〜100mg程度ですが、最も含有量の多いイワシで摂取するには約20匹食べなければならない計算になります。牛肉なら約3kgと、普通の食生活では食べられない量です。
しかもこの摂取量は口から摂取した必要量であり、実際に吸収される量はもっと少なくなります。コエンザイムQ10はとても吸収の悪い物質で、体外から摂取した量の10%前後しか小腸で吸収されないと考えられています。


還元型Q10を100mg摂るためには・・・いわし約20匹、ブロッコリー約12kg、牛肉約3kg

● 体に直接働きかける還元型

コエンザイムQ10には「酸化型」と「還元型」の2つのタイプがあります。体内でコエンザイムQ10が働くためには、酵素によって酸化型から還元型に変換される必要があります。
酸化型から還元型に変換する力には個人差があり、加齢やストレスなどによって低下します。還元型コエンザイムQ10なら、摂取後に体内で変換の必要がなくそのまま効果を発揮します。変換力の衰えた中高年の型にはダイレクトに働く還元型コエンザイムQ10の利用をおすすめします。

体に直接働きかける還元型

コラム:もともと医薬品だったコエンザイムQ10

日本ではもともと心臓疾患の医薬品として使われてきたコエンザイムQ10。2001年の食品規制の緩和により健康食品として販売されるようになり、身近なものになってきました。今後も多様に使った商品が販売されそうです。

もともと医薬品だったコエンザイムQ10


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コエンザイムQ10プレミアム


参考文献:
山本 順寛監修『細胞から元気になる!コエンザイムQ10 総合ガイドブック』
永田 勝太郎著書『コエンザイムQ10で元気が出る、病気が治る!』


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