2015年03月16日
生活習慣、また加齢によっても不足しやすい
炭水化物や脂肪の燃焼に不可欠で、たんぱく質の代謝をサポートするビタミン。3大栄養素のようにエネルギー源になったり、体をつくる材料にはなりませんが、エネルギー代謝をスムーズにしたり、体の調子を整えるという、重要な役割を担っています。
精米した白米を主食とする日本人には、昔からビタミンB1が不足しがち。飽食の時代ながらストレス過多や飲酒、喫煙などによって体内のビタミン消費量が摂取量を上回り、不足している人も増えています。また、ダイエットによる極端な食事制限や加工食品に偏った食生活も、ビタミン不足のリスクを高めています。
ビタミン不足に陥ると「何となくだるい、疲れやすい」と不調を感じやすくなります。まずは食生活のバランスを見直してみましょう。
エネルギー産生に欠かせない酵素の働きをサポート
ビタミンは13種類あり、その多くは体内で常に起こっている代謝という化学反応に、スイッチを入れる酵素の働きを助ける補酵素として働いています。酵素は体内で作り出され、そのままでは働くことができなくても、補酵素と結合することで、活性化するものがあります。
例えば、炭水化物や脂肪を燃焼させてエネルギーに変換する回路は、ビタミンB1やB2などが十分にあるからこそ、機能します。また、たんぱく質の代謝はビタミンB2がないとうまくいかなくなってしまいます。
ビタミンは単独で働くだけでなく、他のビタミンと共同で働くことでパワーを発揮します。それぞれのビタミンの働きや豊富に含まれる食品などを知り、自分の食生活に合わせて摂取しましょう。
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