2015年01月16日 健康や美容に関心の高い人の間で注目の『しょうが』。冷奴や麺の薬味、寿司のがりなど“脇役”のイメージが強かったしょうがですが、健康に役立つ多くの働きが検証され、今や主役の座に躍り出た話題の食材です。特に注目されているのが、体を温める効果。低体温化が進む今、様々な体のトラブルの元となる冷えをしょうがパワーで解消しましょう。 1. 冷え解消 辛み成分ジンゲロールやショウガオールに血行促進作用がある。 手先や足先の末梢で血管を広げ、血流を良くする。 2. 免疫力アップ 体温が1度上がると免疫力は5倍になると言われ、しょうがの温め効果で免疫力アップ。 免疫疾患の改善につながる。 3. 代謝アップ エネルギー代謝を活発にし、強い発汗作用も。 体内にたまった余分な水分を排出させ、むくみがとれてダイエットに。 4. 解毒作用 強い発汗作用や循環機能を活性化させる作用、排泄を促す作用から、不要なものを取り除く解毒の効果がある。 5. 血液サラサラ ジンゲロールは血管の収縮を抑制したり、脳梗塞などの原因となる血栓を生成しにくくする働きがある。 6. 消化促進 胃液の分泌を促すと同時に、胃や腸に対する刺激で消化機能を促進。 腸の働きを良くし、下痢を抑え便秘解消も。 7. 殺菌作用 ウイルス性の病気を起こす細菌や大腸菌、サルモネラ菌などの食中毒菌などに対して強い抗菌作用がある。 8. 鎮痛解熱 鎮痛、消炎、解熱作用がある。 発汗作用によって熱を下げ、咳やのどの痛みを抑える作用、関節の痛みの鎮痛効果もある。 9. 美肌 ジンゲロール、ショウガオールともに抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去。 老化防止や改善に効果が期待される。 強力な冷え取り効果 しょうがには、実に多くの健康効果があります。なかでも一番よく知られているのが、体を温める働きです。これは、しょうがに含まれる3つの温め成分「ショウガオール」「ジンゲロール」「ジンゲロン」が、めぐりを促進して、熱生産を向上させるためです。 また、温め効果の魅力は、摂取するとすぐに体の中からジワジワと温まっていくのが実感できる、即効性にあります。日本でも昔から寒い冬にはしょうが湯を飲んで体を温める風習がありますが、中国ではさらに進んで古くから漢方にしょうがが重用されています。 めぐりを良くして体内の全ての機能を高め、余分な水分の滞りや気の滞りをとる重要な食材として、漢方薬の実に8割近くに、しょうがが入っています。 最近は、ライフスタイルの変化やストレスによる血行不良、運動不足なども手伝って、現代人の体はますます冷えやすくなっています。冷え取り効果抜群のしょうがを積極的に摂って、代謝を改善しましょう。そうすれば、ダイエットや美肌効果にもつながります。 いろいろなしょうが 普段、青果店やスーパーなどで見かける、生の国産しょうがは、古くから日本で栽培されているうちに、日本の風土や気候に合うよう、改良されてきました。収穫時期や使われる部分によって呼び方が違います。 新しくできたばかりの若い部分は「新生姜」といい、爽やかな辛味が特徴です。一方、養分をしっかり蓄えてから収穫したものは「根生姜」と呼ばれ、一般的にお店で見かけるゴツゴツしたもの。中でも種生姜として植えたものを1年経ってから収穫したものは「ひね生姜」または「古生姜」と呼びます。茎の先端付近が赤くなる種類もあり「赤芽生姜」「金時生姜」「谷中生姜」がそれです。若いうちに収穫して生のまま食べたりします。 生のしょうがをすりおろしたり、刻んだりするのが面倒だという人は、しょうがを乾燥させて粉末にしたしょうがパウダーを利用するのもよい方法です。また、最近の健康ブームから、しょうがの有用成分を凝縮させたサプリメントも製造されています。良質のしょうがを安心して、手間なく手軽に、外出先でも摂れるので注目されています。 関連商品 ●土佐しょうが粒 参考文献 若宮寿子 監修『体ぽかぽか!病気にならない免疫パワーしょうが365日』 石原結實 著書『生姜力』