2018年08月23日
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高齢者は、多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい副作用は「ふらつき・転倒」「物忘れ」などです。
高齢になると複数の持病を持つ人が増え、その病気の数だけ処方される薬も増加。60歳を超えると7つ以上の薬を受け取る割合が多くなります。
高齢者では、処方される薬が6つ以上になると、副作用を起こす人が増えることがわかっています。
高齢者に多い副作用の「ふらつき・転倒」では、薬を5つ以上使う高齢者の4割以上に起きているという報告もあります。
「多すぎる薬は減らす」ことが大切ですが、「薬を使わなくていい」ということではありません。
薬は正しく使えば病気の予防や生活の質の向上に役立ちます。いずれにせよ、かかりつけの医師に薬の量と数についてよく相談してみることが大切です。
参考文献:
日本医療研究開発機構研究費 「高齢者の多剤処方見直しのための医師・薬剤師連携ガイド作成に関する研究」
研究班、日本老年薬学会、日本老年医学会 編集 『高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用』