2017年05月22日
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腸内フローラを構成する腸内細菌は大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つ。比率は健康ならある程度一定で、悪玉菌より善玉菌が優勢で保たれています。これを菌叢そうバランスと呼びます。腸内細菌の総数が定まっているため、腸内ではいつも激しい生存競争=陣取り合戦が繰り広げられています。
最も多く分布しているのは、食べ物や体調次第で善玉、悪玉のどちらにも傾く日和見菌ですが、次に多い善玉菌は、腸内発酵を進めて病原菌をやっつけたり、有益な物質を生成したり、健康に役立つ働きをします。分布では最も少ない悪玉菌ですが、増殖すると腸内腐敗を進め、有害物質を生成したり、病気を引き起こします。
腸内フローラをいきいきさせるには、善玉菌を増やし、保つことが大切です。年齢を重ねるとビフィズス菌は減り、悪玉菌の代表であるウェルシュ菌が増えてきます。腸内環境は加齢とともに悪玉菌が優性に傾き、悪循環が始まってしまうため、歳をとるほど意識して善玉菌が喜ぶ食物繊維や発酵食品を積極的に摂る必要があります。また、ストレスや睡眠不足などによっても腸内フローラのバランスは崩れます。
参考文献:
日経ホームマガジン2016年6月5日発行 『おとなの快「腸」生活』
藤田紘一郎 著 『腸内フローラ 医者いらずの驚異の力』
藤田紘一郎 著 『腸内革命 腸は第二の脳である』
(株)主婦と生活社 編 『腸イキイキ健康法』