2016年07月20日
>トップへ
しじみは、貝類の中で最も理想的なたんぱく質を持っています。食品に含まれるたんぱく質の良否は、そのたんぱく質を構成しているアミノ酸の含有量とバランスによって決まります。貝類のアミノ酸スコアは魚類に比べて低くなりますが、唯一、しじみだけがアミノ酸スコア満点の100。体内で合成できない必須アミノ酸9種類をすべて含んでいるアミノ酸の優等生です。
理想的なたんぱく質だけでなく、カルシウムや鉄分などミネラルの含有量も貝類の中では抜群です。特筆すべきはリンの成分が少ないこと。リンを過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害してしまいます。その点、しじみはリンが少なくカルシウムの摂取源として優れた食品です。また、ビタミンも豊富で特にビタミンB2の含有量が多く、牛・豚のヒレ肉に匹敵します。
しじみといえば肝臓と言われるほど、肝機能に効果があります。しじみが二日酔いや、夏バテなどに良いといわれるのは、しじみに含まれるミネラルやたんぱく質など様々な有効成分の働きによります。オルニチンをはじめメチオニン、シスチンなどが豊富で、これらには肝機能を活性化する働きがあり、また胆汁酸と結合して解毒作用を高めます。