2016年05月17日
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アロエは昔から「医者いらず」と呼ばれ、親しまれてきた薬草。
やけどや傷の炎症を抑えて皮膚の修復を高める働きをはじめ、便秘、肥満、高血糖など様々な症状の緩和に役立つと期待されています。
ユリ科の多肉植物で、世界に約300種以上の品種がありますが、最も親しまれているのが「キダチアロエ」。
ジュースなどに使用される「アロエベラ」も有名です。
キダチアロエのポピュラーな利用法は切り傷ややけどにつけるというもの。これはキダチアロエに炎症を抑えたり抗菌作用があるためで、患部に直接つけるだけでなく、食べても有効です。
他にも殺菌作用や傷ついた胃壁を胃酸から守り、痛みを緩和させる働きもあります。
さらに美白効果を発揮するという報告もあり、アロエが“万能薬”と呼ばれる由縁です。
シニア世代が悩む毎日の溜め込み事情
年齢とともに食事や水分の摂取量が減り、運動不足も重なって便秘の症状を訴える人が増加。国民生活基礎調査によると、40歳以上が約8割を占めています。
年々筋力も低下するため、便を押し出す力が衰えてしまい、スッキリしないまま溜め込む悪循環につながっています。
頑固な悩みをアロエが後押し!
アロエの葉皮には、強い苦味成分である「アロイン」や「アロエニン」が含まれています。これらの成分は、胃酸の分泌を助け、食欲不振の解消に効果があると言われています。
また、「アロイン」は腸の粘膜を刺激して、腸の蠕動(ぜんどう)運動を起こし、排便を促します。腸内の余分なものを押し出して、便秘の解消に役立ちます。
他にもアロエには様々な働きがあります。アロエチンという成分には殺菌作用があり、アロエウルシンには傷ついた胃壁を胃酸から守り、痛みや潰瘍(かいよう)から守る働きがあります。
さらに美白効果を発揮するという報告もあります。肌の新陳代謝を活性化させ、メラニン色素をつくる成分の働きを抑えると言われています。このようにアロエは幅広い健康効果を発揮する万能薬といえます。
参考文献:
主婦の友社 編 『永久保存版 アロエ健康法』