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健康コラム

2015年4月17日

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あなたの体は刻一刻とサビている 体のサビを防ぐ

あなたの体は刻一刻とサビている 体のサビを防ぐ

老化とはカラダがサビること

年齢は誰もが等しく刻まれますが、同じ60歳、70歳でも、心の在り方や体の状態は、その人の普段の生活によって大きく異なります。無理がきかない年齢を自覚する50歳過ぎからは、特にその差は明らかです。
老化とは、ただ単に「歳をとるにつれて身体の機能が衰えること」ではなく、「活性酸素によって身体の細胞や組織が酸化して変質し、機能が衰えること」という説が注目され、解明されています。つまり血管や筋肉、骨、脳など、体中で酸化が進み、老化現象が起こります。
人は呼吸によって1日に500リットル以上の酸素を体内に取り入れているといわれています。その酸素を使って、食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出しています。この過程で取り入れた酸素の約2%が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わると言われています。活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治する役割があり、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化して老化の引き金になります。
人の体は日々サビていますが、その進行を抑えることはできます。下のようなサビつきサインを放置せず、体のそれぞれの部位ごとに老化を防ぎましょう。

年々、こんな変化を感じていませんか?●白髪が増える、髪が抜ける●物忘れが多くなった●肌のシミ・シワが増えた●視力が弱くなった、目がかすんでくる●歯や骨が弱くなった●筋力が落ちてきた●胃がもたれるようになった●疲れやすくなった●かぜをひきやすくなった こんな老化現象こそ、錆びつきサインかもしれません・・・

始まりは細胞から。やがてどんどん広がる

生きていくために、人の身体はいろいろな活動をしています。呼吸や食物を食べる、消化・吸収して体中に栄養を運ぶ。歩いたり、走ったり、物を持ち上げたりもします。侵入してきた病原菌を無害化するなど、健康を維持するための様々な仕組みもあります。
これらの働きを担っているのが、生命現象を示す最少単位の細胞です。老化による身体の衰えとは、この細胞の働きが若い頃に比べ低下したり、上手く働かないということです。
身体の中で活性酸素によって細胞が攻撃されると、図のように細胞膜の脂質が酸化して、細胞が栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなってしまいます。その結果、細胞は老朽化し、また、細胞の核の遺伝子が傷つけられて細胞が変異したり、死滅したりします。
上のような変化に心当たりがあれば、活性酸素に負けない体づくりが必要になっているサインです。

切ったリンゴが赤茶けてくるように、体の細胞からサビてくる「酸化現象」 活性酸素によって、細胞膜の核の遺伝子が傷ついたりすると、細胞が変異したり死滅したりします。

活性酸素は様々な要因で増える

活性酸素を発生させる原因は、呼吸だけではありません。紫外線や大気汚染、化学物質、電磁波、農薬など、様々な環境因子やストレス、喫煙やアルコールの摂り過ぎなど生活習慣の乱れが体内の活性酸素を増やすことがわかっています。
現代のライフスタイルでは、活性酸素にさらされずに過ごすことは不可能だと言えます。私たちは日々、活性酸素のリスクと向き合って暮らしていると言っても過言ではありません。

体内の抗酸化力は加齢とともに衰える

活性酸素の攻撃から身を守るため、私たちの身体には抗酸化力が備わっています。この働きを担うのが抗酸化酵素で、活性酸素から酸素を奪い取って攻撃力をなくします。さらに、この抗酸化酵素の働きを助けているのが、食事などで摂取する抗酸化成分。体内で活性酸素が発生しても、抗酸化システムが整っていれば、体の酸化を防ぐことができます。
しかし、この抗酸化酵素の量は加齢とともに減少します。体内で酵素を作る力が40歳前後から低下するので、体外から抗酸化成分を補うことが重要です。

サビない体づくりの4原則

● その1:体内を浄化する

健康に良い栄養素や食材はたくさんありますが、それらを摂ることで身体が激変することはありません。実は抗酸化のために重要なのは、体内に“悪いもの”をとり入れないこと。サビを防ぐために避けたいものの代表が食品添加物や残留農薬です。さらに、喫煙や大量の飲酒、長時間の日焼けや激しい運動も要注意。そして、体内にできたサビは汗や尿、便として、どんどん排出を。水分や食物繊維を摂って身体の中を浄化しましょう。

● その2:抗酸化物質を摂る

細胞をサビつかせないためには、活性酸素を防ぎ、除去する働きのある抗酸化物質を摂ることが大切です。抗酸化作用のある栄養素はビタミンA・C・Eやポリフェノール、リコピン、カテキンなど。これらを含む色鮮やかな食材、トマトやブロッコリー、ぶどうや緑茶などを積極的に摂りましょう。海藻や豆類、穀類などにも豊富で、毎日の食事で上手に摂取しましょう。

● その3:食べ方に注意する

抗酸化のための基本はスローフードな食卓。食品添加物などの多い食品を避け、料理を手作りすることはもちろん、よく噛んでゆっくりと時間をかける“スロー”な食べ方が大切です。食べる順序も最初に野菜や海藻→肉や魚→ご飯・パン類にすると効果的に抗酸化物質が摂りやすくなります。

● その4:抗酸化能力をアップ

身体に負担をかけない適度な運動は、人間が本来持っている抗酸化力を高めてくれます。適度な有酸素運動をすると少量の酸化物質が発生。これが体内の抗酸化ホルモンを活性化させ、身体のサビを防ぐ手助けになります。身体を酷使する激しい運動は酸化物質を大量発生させてしまうので気をつけましょう。

注目のごま成分 セサミンのパワー

● 驚くべき抗酸化パワー

最近話題の「セサミン」は、「ごま」にしか含まれない特殊成分「ゴマリグナン」を構成する成分の一つ。つまりセサミン=ゴマリグナンということです。ごまの成分のわずか1%しかない微量成分ですが、強い抗酸化作用が特長で、活性酸素を抑えてくれます。皮膚や体内のダメージを和らげて老化を遅らせるといわれています。

● 肝臓にしっかり届く

セサミンには肝臓中の活性酸素を除去する作用があり、その働きが注目されています。ビタミンやアントシアニンなど抗酸化物質は他にもありますが、それらは水溶性であるため、脂溶性の細胞膜を通過できず、
肝臓までは到達できません。それに対しゴマリグナンは肝臓に到達して初めて抗酸化作用を発揮するなど、肝機能の改善に効果的に働きます。

● ビタミンEとの相乗効果

ごまの特長的な成分であるゴマリグナン=セサミンが生体内でビタミンE濃度を著しく高めることが、研究結果として報告されています。セサミンとビタミンEはともに抗酸化物質ですが、働く場所が異なります。
肝臓など内臓で抗酸化力を発揮するセサミンと、血管などで効果を発揮するビタミンEとの相乗効果により、全身の抗酸化作用が期待できます。

関連食品

焙煎黒セサミン
ビタミンE

参考文献:
菅野道廣 著『ゴマは小粒でも栄養満点~リグナンなどの成分が機能性を発揮~』
清水昌 監修『1億人薬効食「ゴマ」が効く!』

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