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健康コラム

2015年3月16日

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血糖値について知ろう

血糖値について知ろう 血糖値が高くても、体調の変化もないため、放置してしまい糖尿病にかかってしまいます。そして治療が遅れるほど、合併症の危険が高まり失明や腎不全、心筋梗塞などの重い病気にかかってしまいます。ここでは血糖値の基礎知識とコントロールの仕方を紹介します。

血糖値とは?

私たちの主なエネルギー源は糖質です。甘い食品を連想しがちですが、穀類や芋類などに含まれるデンプンも糖質で、胃や腸で分解されて最終的にブドウ糖になります。ブドウ糖は小腸で血液中に吸収され、一度、肝臓に送られてから血液に吸収されて全身に運ばれます。そして酸素や酵素、ビタミンによって燃焼し、活動するのに必要なエネルギーを生み出します。
肝臓に送られたブドウ糖の一部は、グリコーゲンにつくり変えられ、余分なブドウ糖は脂肪として蓄えられます。貯蓄されたグリコーゲンは必要時にブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。このような物質変換を代謝といい、ブドウ糖の代謝にはインスリンの働きが不可欠です。
様々な原因でインスリンの分泌が不足したり、作用が弱くなると血液中にブドウ糖が余ってしまい、濃度が高くなります。
この状態が高血糖。血液中のブドウ糖の濃度を血糖値といい、血液1デシリットル中のブドウ糖の量(mg)で表します。 健康な人の血糖値は一定に調節されていますが、インスリンの分泌や働きが悪いと、血液中のブドウ糖利用が上手くいかず、血糖値が上がります。食事をしてもインスリンがすぐに効かないため、血糖値は急激に上がり、また下がりにくくなるため、高血糖の状態が慢性的に続いて糖尿病を発症します。

体内での糖代謝のしくみ

糖尿病は国民病

現在、日本で糖尿病を患っている人は約950万人と推計されており、さらに糖尿病になるおそれのある「予備軍」といえる1100万人と合わせると約2050万人にのぼります(平成24年国民健康・栄養調査より)。
糖尿病は、今や国民病ということができますが、これらの患者のうち、現在、治療を行っているのは半数にも及びません。理由は様々ですが、糖尿病が自覚症状の乏しい病気であるため、発症していることに気づかなかったり、健診で糖尿病の疑いを指摘されても、本人には痛みがないので放置してしまうケースがとても多いようです。また、一度は医療機関を受診しても治療が長くなり、これといった変化も感じられないので治療を断念してしまう人も少なくないようです。
糖尿病という病気の怖いところは、自覚症状がないからと治療せずにいると、病気はゆっくり確実に進行していくことです。そしていずれは重篤な合併症を引き起こし、後悔する人が少なくありません。糖尿病自体は恐ろしい病気でないので、きちんと治療に取り組みましょう。

糖尿病を強く疑われる者と糖尿病の可能性を否定できないもの

糖尿病の怖さは合併症にあり

合併症は、頭の先からつま先まで、全身のいたるところにあらわれます。それは、高血糖による血管や神経の障害が原因となっているからです。糖尿病を放置すれば、様々な合併症を起こしたり、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まります。糖尿病の怖さは、合併症にあります。
糖尿病の3大合併症といわれる網膜症、腎症、神経障害は、高血糖によって細い血管が痛めつけられたり、末梢神経や自律神経がおかされることで起こります。また、高血糖は動脈硬化を促進するため、心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高まります。
糖尿病は自覚症状のあらわれにくい病気です。しかし、適切な治療をしなければ、病状は確実に進行し、いずれ合併症がおこります。その結果、失明や腎不全などの深刻な事態に陥ったり、時には命を落としてしまうことさえあるのです。これらの合併症をいかに食い止めるかが、重要な課題です。

糖尿病の主な合併症

血糖値をコントロールするには?

血糖値が上がる原因は、加齢、運動不足、ストレスなど様々ですが、やはり一番は食生活です。1日3回の食事で五大栄養素と言われる炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルと、第六の栄養素とも言われる食物繊維を過不足なく摂ると、血糖値は安定します。
和食のようにご飯などの主食、肉や魚の主菜、野菜の副菜や汁物がそろった一汁三菜の献立は、栄養をまんべんなくとりやすい理想的なスタイルです。一方、肉や乳製品などに含まれる動物性油脂の摂りすぎは、血糖値を上げる原因です。

主食

主食は食事の中心となる飯やパン、麺類で、体と脳のエネルギー源となる炭水化物の供給源です。炭水化物は糖質と食物繊維に大別され、エネルギー源になるのは糖質です。主食に含まれるデンプンは糖質の中では血糖値の上昇が緩やかです。「糖尿病には糖質が良くないから、ご飯やパンは食べないようにしよう」などと思うかもしれませんが、これは間違い。エネルギー源となるので、抜いたりせずに適量をきちんと摂りましょう。

● 主菜

魚や肉、卵、大豆を主材料とする主菜は、主にたんぱく質の供給源となります。たんぱく質は体の全ての組織を作る重要な栄養素です。脂質もエネルギーや細胞膜を作る成分などになりますが、摂り過ぎはエネルギーオーバーのもとなので、脂質の少ない食品を選ぶことが大切です。一般的には、1日の総エネルギー量の50~60%を糖質、15~20%をたんぱく質、20~25%を脂質から摂るのが望ましいと言われています。

● 副菜

野菜やきのこ、海藻などを主材料にする副菜からは、ビタミンやミネラル、食物繊維を取り入れます。これらには体の調子を整えたり、他の栄養素の働きを助ける作用があり、血糖値の上昇を防ぐためにも不可欠。特に食物繊維は人の胃や腸では消化・吸収できないので、食べ物を胃から腸までゆっくり移動させて消化、吸収を遅らせる作用があります。ブドウ糖の吸収も遅らせるため、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。

血糖値上昇に薬効植物の力 ギムネマシルベスタ

ギムネマは、インドや東南アジアなどに自生するガガイモ科のつる性の多年草です。原産国であるインドでは、実に2000年も前からアーユルヴェーダ医学において、利尿作用、強壮などのために使われていて、 一般にも「グルマール=糖を壊すもの」として、甘みを感じなくさせる作用が知られ、大昔から実用されていました。
主成分のギムネマ酸は、小腸内にある、糖を吸収する穴(レセプター)をふさぐことで、その吸収をブロックし、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きがあります。さらに小腸でも同様の働きがあり、糖を吸収させないようにブロックしていることがわかってきました。

ギムネマ酸の吸収抑制作用 小腸内部の絨毛 小腸内部は、栄養を吸収する面を広くとるためにたくさんの絨毛で覆われている。ギムネマ酸は絨毛の吸収上皮でブドウ糖を運ぶ糖輸送体と結合し、ブドウ糖の吸収をブロックする。

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ギムネマ粒

参考文献:
鈴木 吉彦監修『血糖値をしっかり下げるコツがわかる本』
岩本 安彦監修『専門医が治す!糖尿病』

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